STEP.3 1.3.5度をランダムで弾く

次回も引き続き、ロングトーンを使ったアプローチに取り組んでいただきます。
今回は譜面を弾くだけでなく、ご自身でフレーズを考える課題も用意しています。
これにより、少しずつアドリブ力も鍛えられていきますので、ぜひチャレンジしてみてください。

今回の課題

まずは以下のように弾いてみてください

今回の課題では、第1音目にコードトーン(1度・3度・5度)をランダムに配置してロングトーンで弾くようになっています。その意図・理由は以下の通りです:


■ 第1音目にコードトーンをランダムに配置する理由

コードトーンを等しく「主役」にするため

通常、1度(ルート)から始めることが多くなりがちですが、3度や5度もコードのキャラクターを表す大事な音です。あえてランダムに配置することで、どのコードトーンからでも始められる柔軟性が身につきます。

耳でコード感をつかむ訓練になる

例えば、3度から始めたときと、5度から始めたときとではコードの響きの印象が変わります。ランダムに弾くことで、耳がその違いを感じ取り、コードの特徴を音から判断する力が育ちます。

アドリブに必要な発想力が身につく

アドリブでは、どの音から始めるかをその場で選ぶ必要があります。あらかじめ1度→3度→5度と決め打ちするのではなく、柔軟な入り方を試す練習として、ランダムに始める練習は非常に効果的です。

「コードトーン=安全地帯」の意識を強化

どこから始めてもコードトーンであれば「ハズさない」という安心感を体感できます。結果として、アドリブ時にもコードトーンを選びやすくなるのです。