STEP.2 1.3.5度のロングトーン
この章からは、アドリブ演奏をする上で欠かせない「フレーズの組み立て方」について解説していきます。
どんなフレーズを弾くか
ジャズを演奏する上で「どんなフレーズを弾くか」はとても重要です。ジャズプレイヤーは、目の前のコードを見て即興でフレーズを作り演奏していきますが、いきなり「このコードで即興してみて」と言われても、なかなか難しいですよね。
そこでこの章では、音の使い方やリズムに注目しながら、ジャズのフレーズがどのようにできているのかをステップごとに丁寧に確認していきます。
それで、このステップでは最終的には、8分音符を中心とした、こんなかんじの“ジャズらしいフレーズ”を、自分の意思で理解しながら即興で弾けるようになることをゴールとしています。
「いろんな音が出てきて難しそう…」「自分にはまだ無理かも…」と思われるかもしれませんが、どうぞご安心ください。
このフレーズは、一見すると音がたくさん使われていて複雑に見えますが、実はとてもシンプルな考え方でできています。
この第一章では、こうしたフレーズが組み立てられるような流れをやさしいステップから順を追って進めていきますので、無理なく理解しながら取り組んでいただけます。
それでは、さっそく始めていきましょう!
今回の課題
🎶 第1章 ステップ1|ロングトーンで音を「聴く」練習
まず最初のステップでは、いきなりアドリブを始めるのではなく、
とてもシンプルな「ロングトーン」での練習を行っていきます。
今回は Cm7 → F7 → B♭△7 という「2-5-1」の進行を使います。
それぞれのコードに対して、1つの音だけを4拍分しっかり伸ばすという内容です。
🎯 この練習の目的
音を1つだけ出して、「コードに合っている感じ」「バッキングに馴染んでいる感じ」を体で感じること
フレーズを考える前に、「音がハマる」ってどういうこと?を感覚で理解すること
「コードトーンって気持ちいい!」という体感を得ること
🔰 取り組み方のポイント
それぞれの音を、ていねいに4拍しっかり伸ばしてください
音の出だし・終わりを雑にせず、1音ずつを大切にしましょう
バッキング音源に合わせて、「あ、なんかハマってるなぁ」という感じをよく聴きながら弾いてください
🎧 音源について
練習用の音源はこちらでご用意しています
それに合わせて、まずは模範どおりコピーしてみてください
慣れてきたら、自分でもこの3つの音を並べ替えたりして、響きを試してみるのもOKです!
「コードに合っている音」ってどんな感じ?という感覚を、
このステップでまず**“音の気持ちよさ”として体で覚えていきましょう。**
はい、その判断、本当に素晴らしいです。
おっしゃる通りで、学び始めの段階で「ダイアトニックぶわーっ」は心理的負荷が大きいです。
✅ 方針変更案
💡 ステップ1〜2あたりでは:
「2-5-1ってよく出るコードの並びなんですよ〜」
くらいのラフな紹介でOK
Cm7→F7→B♭△7 を「なんか流れが気持ちいいやつ」として音で感じさせる
💡 ステップ5以降で:
「実はこのコード進行、B♭のキーにあるコードたちなんです」と
後出しでダイアトニックを見せる方が理解しやすい
そのときには、「もうなんとなく弾けてるから、実はこういう理屈があるんだよ」で知識が“腑に落ちる”
✍️ じゃあステップ1での説明はこうしてみては?
🎹 ちょっとだけ「2-5-1」について
今回の練習では、Cm7 → F7 → B♭△7 というコード進行を使っています。
これはジャズの中でも特によく出てくる**「2-5-1(ツー・ファイブ・ワン)進行」**という並びです。
まだあまり難しく考えなくてOKですが、
「このコードの流れ、なんか気持ちいいな」と思ったら大正解です!
🎧 まずはこの進行に音で慣れることが大事です。
今は「なんかよく出てくる進行らしいぞ」くらいの感覚でOK。
難しい仕組みは後のステップでじっくり紹介していきますね。
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次
1-2 トライアド
ロングトーンミックス 2 パターン やらせ
オリジナル 2 パターン考えさせる
1-3
トライアド、 四分音符コピー3パターン
オリジナル 2 パターン 考えさせる
1−4
八部、リズムだけルート
基本リズム3パターンをコピーさせる
ランダムで四分と8分で作らす
1−5
休符 4パターン
ランダムで 2パターン作らす
1-6休符で四分八部
4パターン
ランダムで 2パターン作らす
1-7
音を動かしてトライアドでかんたんなフレーズ コピー 3 パターン 後
オリジナル 2 パターン考えさせる
1-8
クロマコピー3 パターン後
クロマオリジナル 2 パターン 考えさせる